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投稿者: iki 投稿日時: 2010-9-22 22:23:36 (3023 ヒット)

ほのぼのビーチ茅ヶ崎では10月9日(土)に下記の2つの企画に講師等で参加しますので、ご都合のつく方はどうぞご来場下さい。

・10月9日(土)13:30〜16:30、砂浜アイランス「肩書きの無い海岸管理担当会議」、場所:神奈川県藤沢土木潮見台庁舎(茅ヶ崎市潮見台)
http://www.kaigan-info.jp/weblog/

・10月9日(土)、文教大学公開講座「海を学学しよう」、場所:文教大学湘南キャンパス(茅ヶ崎市行谷)
http://open.shonan.bunkyo.ac.jp/

atugi


投稿者: iki 投稿日時: 2010-8-8 17:35:42 (2976 ヒット)

7月25日に開催したほのぼのビーチフェスティバル2010は、 盛況のうちに無事終了いたしました。
今年もたくさんのご来場、そして暖かいご協賛、ご協力、誠にありがとうございました。

このビーチフェスティバルを始めた約20年前の海岸は、注射針や多量のゴミが落ちており、裸足なんかではとても歩けない状況でしたが、地道なビーチクリーン活動によって、今ではゴミの少ない海岸へ変わりました。
また、近年の養浜によって昔のように砂浜も少しづつ広くなって来ました。
これには、多くに海岸利用者、地域の方々、そして行政の協力があってこそ出来たと思います。

いつもイベントのお手伝いに来ていただく、dekirukoto.netのメンバー方々は、ビーチクリーンを通じてこの海岸に愛着を持つようになり、今では里海となったそうです。
年1度のビーチフェスティバルではこれらの活動を参加者全員で確認する定点観測のようなものですね。

今日参加していただいた子供たちが大人になる頃には、さらに“海きれいになったね”と言えるよう、願いをこめてこれからも頑張って参ります。
今後ともよろしくお願いいたします。

atugi


投稿者: iki 投稿日時: 2010-4-13 22:23:45 (2330 ヒット)

1.多くの人が利用する海岸

湘南海岸は温暖な気候に恵まれており、海水浴・サーフィンなどのマリンスポーツで知られているほかに、散策など日常的な海岸利用も盛んです。
海の日には30基以上のみこしが茅ヶ崎海岸へ集結して海に入る「浜降祭」があり、みこしを通じて年配から若者までが一つにまとまり、伝統行事の伝承がされる良い機会です。
沿岸漁業も盛んで、最近はシラスブームもあって、休日の昼時には生シラスが食べられるお店には長い行列ができるほどです。
しかし、近年は海岸侵食による砂浜の減少から高波による災害の危険度増加などの防災面、サーフィン場の喪失などの利用面、生態系の破壊などの環境面と、多くの面で課題が生じています。
このため、神奈川県では総合土砂管理の視点で、山・川・海が連携した対策を進めており、徐々にですが養浜によって砂浜が回復傾向に向かうなどの変化がみられるようになりました。


2.海岸に興味を持つ市民

ここに住む人々は海岸に対して関心が非常に高いことから、行政や市民団体主催のシンポジウムや傍聴可能な協議会が多く開かれています。
あるシンポジウムで聞いた話ですが、「世界や日本では綺麗な海岸は他にもあるが、景観、文化、愛着など総合的に見ると、湘南海岸は世界に誇れるものである。湘南海岸のような年間一千万人近い人が訪れる場所なんて国内では東京ディズニーランド以外ない」とのことです。
砂浜美化活動も盛んで、各種団体によるビーチクリーンが定期的に行われています。
この効果とともに海岸利用者のマナーも向上したことで、昔に比べて砂浜にゴミが少なくなったと感じます。
また、行政や企業では海岸に設置したライブカメラの画像をインターネットで配信しており、海岸の様子が遠くにいてもみられるようになりました。
出張先でみたライブカメラに写る湘南海岸の風景には、郷愁を覚えることもあります。


3.コミュニティサイクル社会実験

この冬には国土交通省が全国7都市で実施したコミュニティサイクル社会実験を茅ヶ崎市でも実施していました。市内19カ所に貸し出し場所を設け、1日300円の低価格でしかも乗り捨てが可能でした。
レンタサイクルと併せた商店街や観光地の活性化につながる当制度ですが、社会実験終了後も一部の貸し出し所を除き、レンタサイクルとして同額で継続しているとのことです。

4.まとめ

私たちの湘南海岸では今、防護・環境・利用が調和した海岸となるように、行政と市民が一体となってできるところから物事を進めています。
海岸は最適な癒しの場でもあります。読者の皆様も近くに起こしの際には是非とも湘南海岸まで足を運んでみてください。
atugi


投稿者: iki 投稿日時: 2010-3-26 21:37:56 (2012 ヒット)

先月第2回サーフィンサイエンス&テクノロジーシンポジウムに行きました。
川島さんも事務局と発表をされていました。
以下に概要を紹介します。

・日程:平成22年2月14日(日)
・場所:神奈川県立かながわ女性センター(江ノ島)
・主催:サーフィン学会設立準備委員会
・HP:http://ceo.pari.go.jp/sst-hp/

1.サーフィンの課題
・サーフィンは個人的なスポーツでありコミュニティの形成は不足している。パーソナル面が魅力であるが、社会との関わりが薄いため、社会的立場が弱い。
・アメリカでもサーフィンはマイナーである。
・漁師はいつも自然から宿題を与えられ、それを解決するために考え行動するので、頭が良い。「何故魚が捕れたのか、捕れなかったのか、明日の天気は大丈夫か。」
・サーファーも日々の波の変化に記憶がある。過去の情報、埋もれた財産を活用出来、表現を科学的に定量化しておくと良い。何故あそこで波が立っているかを・・。

2.サーフィンと経済
・サーファーの経済効果、消費活動は流動的である。一方、サーフトリップは高い消費であるがガソリンスタンドやコンビニは統計上に乗らない。
・サーファーの行動を補足するもの(長期滞在型宿泊施設−空き農家の貸し出し−定住)。最終的に住みたい、よかったと思われる環境づくりをして価値を高めることが必要。
・金を動かすことを地元は考えないといけない。ストロー効果への懸念。
・宮崎にはサーファーガイドがいる。
・サーファーが来ると海としての景観が良い。

3.その他
・現在は海岸利用が多様化して飽和状態にあり、混沌と化している。
・人の海岸の利用時間が拡大したため、野外動物の活動が制約されている。
・海岸のマネジメントが必要、人間が1回足を踏み入れたら責任をもってメンテナンスすること。
以上です。

atugi


投稿者: iki 投稿日時: 2010-3-6 20:01:28 (1686 ヒット)

養浜に伴う環境影響調査と養浜モニタリング結果についての報告がありました。

環境影響調査では、昨年に引き続き市内3地区で行われましたが、特に変化はみられませんでした。漁業組合から、養浜砂の濁りによる魚類への影響が心配なため、引き続きこの調査を継続して欲しいとのことです。
海難訓練をしている委員から、沖合で潜水して海底の砂をつかんだりしていますが、シルト・粘土が積もっている感じはなく、また水面から見た砂浜は以前よりも勾配が緩くなったそうです。

養浜モニタリングでは、2006年から現在まで約9.3万m3の養浜が行われた結果、中央部の海岸線は約10m前進して砂浜は回復しつつあり、また砂浜は高い波が来ても粒が粗い砂礫によって砂浜が減ることなく安定していました。
茅ヶ崎漁港の東防波堤際に堆積していた砂は、浚渫をして中海岸の-4m 付近へ投入したとのことで、漁港(市)と海岸(県)の管理者が連携していました。
市内の小学校建設に伴い発生した砂は、昨年の台風18号で侵食した海岸へ養浜したようで、今後も使える砂が出れば有効利用していくとのことです。

このように中海岸で行っている対策は全国でも高いレベルにありますが、利用からみた効果などのソフト面をTVで放映するなど、もっと世論へのアピールが重要とのことです。
最後に、「ぬか喜びはするな、確実に汀線が回復するように願っている」とのことでした。

atugi


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