湘南海岸は今 2010
投稿日時 2010-4-13 22:23:45 | トピック: 海岸侵食
| 1.多くの人が利用する海岸
湘南海岸は温暖な気候に恵まれており、海水浴・サーフィンなどのマリンスポーツで知られているほかに、散策など日常的な海岸利用も盛んです。 海の日には30基以上のみこしが茅ヶ崎海岸へ集結して海に入る「浜降祭」があり、みこしを通じて年配から若者までが一つにまとまり、伝統行事の伝承がされる良い機会です。 沿岸漁業も盛んで、最近はシラスブームもあって、休日の昼時には生シラスが食べられるお店には長い行列ができるほどです。 しかし、近年は海岸侵食による砂浜の減少から高波による災害の危険度増加などの防災面、サーフィン場の喪失などの利用面、生態系の破壊などの環境面と、多くの面で課題が生じています。 このため、神奈川県では総合土砂管理の視点で、山・川・海が連携した対策を進めており、徐々にですが養浜によって砂浜が回復傾向に向かうなどの変化がみられるようになりました。
2.海岸に興味を持つ市民
ここに住む人々は海岸に対して関心が非常に高いことから、行政や市民団体主催のシンポジウムや傍聴可能な協議会が多く開かれています。 あるシンポジウムで聞いた話ですが、「世界や日本では綺麗な海岸は他にもあるが、景観、文化、愛着など総合的に見ると、湘南海岸は世界に誇れるものである。湘南海岸のような年間一千万人近い人が訪れる場所なんて国内では東京ディズニーランド以外ない」とのことです。 砂浜美化活動も盛んで、各種団体によるビーチクリーンが定期的に行われています。 この効果とともに海岸利用者のマナーも向上したことで、昔に比べて砂浜にゴミが少なくなったと感じます。 また、行政や企業では海岸に設置したライブカメラの画像をインターネットで配信しており、海岸の様子が遠くにいてもみられるようになりました。 出張先でみたライブカメラに写る湘南海岸の風景には、郷愁を覚えることもあります。
3.コミュニティサイクル社会実験
この冬には国土交通省が全国7都市で実施したコミュニティサイクル社会実験を茅ヶ崎市でも実施していました。市内19カ所に貸し出し場所を設け、1日300円の低価格でしかも乗り捨てが可能でした。 レンタサイクルと併せた商店街や観光地の活性化につながる当制度ですが、社会実験終了後も一部の貸し出し所を除き、レンタサイクルとして同額で継続しているとのことです。
4.まとめ
私たちの湘南海岸では今、防護・環境・利用が調和した海岸となるように、行政と市民が一体となってできるところから物事を進めています。 海岸は最適な癒しの場でもあります。読者の皆様も近くに起こしの際には是非とも湘南海岸まで足を運んでみてください。 atugi
|
|