第12回茅ヶ崎なぎさシンポジウム

投稿日時 2013-11-2 22:14:36 | トピック: 海岸侵食

第12回茅ヶ崎なぎさシンポジウム報告

日時:平成25年10月27日(日)13:30-17:00
場所:茅ヶ崎市役所分庁舎コミュニティホール
協賛:おやじの会、茅ヶ崎市文化生涯学習部文化生涯学習課


◆1.三橋卯之助さんの絵が語る茅ヶ崎の歴史2:三橋様
卯之助さんは息子さんへ「どうしても、こういうものは残しておかなくてはいけない」といい、毎晩遅くまで記憶を頼りに絵を描き、その数は400枚以上に達した(現存は254枚)。

「親父は生き方の道しるべを作ってくれた。お金のかからない遊びはたくさんある、親が子どもへ見つけてくれた。ハマグリや空きびん拾い、金がないので子どもたちは何でも売った。南湖の浜は幅が今の3倍はあった。砂浜に棒をさし、サンダルを引っ掛けて海で泳ぐんだ。夜はトンボを蚊帳に入れると蚊を食べてくれる。トンボの羽の音は寝ごこちのいいものだった。半農半漁だったので、朝はシラス干し、午後は野良仕事の手伝い。シラスは今よりもたくさん獲れた。釜揚げにしないともたないので家族総出で作業したものだ。親父に会いてぇ」
三橋卯之助:2013年1月逝去、享年97歳)。


◆2.一社)土木研究センター:石川様
中海岸では進行する海岸侵食の対策として、平成18年度から相模ダムで浚渫した砂礫の土砂等を毎年3万m3投入している。
養浜後は砂浜幅が着々と広くなっており効果は明瞭であるが、砂浜上に礫が堆積するなど海浜の環境や利用の面での課題も生じている。
これまでに礫の挙動でわかったことは以下のとおりである。

1)海浜が砂浜の状態
高い波が長時間襲来した後には、砂の上に大量の礫が堆積する。
非常に高い波が長時間襲来した後には、砂の上に礫は堆積しない。

2)海浜に礫が堆積している状態
高い波が長時間襲来した後には、礫は沖側へ移動する。
波高が低く、周期が短い波が襲来した後には、礫の上に砂が堆積する。

◆近年は高波浪が高頻度で来襲している
1980年から2012年までの平塚沖の波を見ると、波高4.5m以上の波が、1980年代と1990年代はそれぞれ2つ、2000年代、特に2007年以降は増加傾向にある。
気象現象と同じく観測史上最大波をよく耳にする。この傾向は隣の静岡県でも同じである。


☆アトラクションは池山由香と*マリエリカ*の素敵な演奏でした。
☆MCは恒例の「がんちゃん&ボブ堀の内」でした。
☆来賓でお越しいただきました茅ヶ崎市服部市長へ要望書として「茅ヶ崎ヘッドランドビーチ前の134号交差点での横断歩道の設置」を提出しました。

参加いただきました皆様、ありがとうございました。



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